我が家の屋根は「いぶし銀」!瓦屋根の魅力とは?

今回は瓦屋根について、解説していきます。瓦屋根の需要は時代とともに減少傾向ではあるものの、和風好みの方や独特な風合いを好む層から根強い人気があります。瓦屋根をご検討の方は、今回の記事を参考にしてみてくださいね。
瓦屋根の魅力
とにかく長持ち!頼れる耐久性
瓦は、粘土を高温で焼き固めて作られており耐久性に優れています。雨風はもちろん、夏の強い日差しや冬の厳しい寒さにも負けません。一般的には50年以上長持ちするともいわれています。
夏涼しく、冬暖かい!驚きの断熱性
瓦屋根は断熱性も高いです。夏はジリジリと照りつける太陽の熱をしっかりと遮断してくれ、冬は瓦の下にある空気の層が、室内の暖かさを逃がさないようになって言います。
雨音も気にならない!優れた遮音性
瓦屋根の家は瓦の重さと、下地の空気層が音を吸収してくれるため、雨音も気にならない遮音性を誇ります。静かな空間でゆっくりと過ごしたい方はご検討してみてはいかがでしょうか。
火災にも強い!安心の耐火性
瓦の主成分は不燃材である粘土。万が一の火災の際にも、燃え広がりにくいという安心感があります。これは、家族を守る家にとって、とても重要なポイントになるでしょう。
メンテナンスも意外とラクチン!
瓦屋根のメンテナンスは意外とラクチンなんです。基本的には再塗装の必要がなく、もし部分的に破損してしまった場合でも、一枚単位で交換できるので、修理費用も抑えられます。もちろん、定期的な点検は必要ですが、手間がかからないのは魅力の一つでしょう。
やっぱり美しい!風格のある佇まい
何と言っても、瓦屋根の魅力は美しい外観。重厚感と時の流れとともに深みを増す色合いは、魅力的ではないでしょうか。和風の家はもちろん、最近では洋風の家にも合うような、様々なデザインの瓦があります。
瓦屋根のデメリット
初期費用が高め
瓦屋根は他の屋根材と比べると、どうしても初期費用が高くなってしまいます。材料費だけでなく、施工にも専門的な技術が必要となるため、工事費もやや高めになる傾向があるようです。ただ、長い目で見れば、その耐久性やメンテナンス性を考えると、割安になるともいえるでしょう。
重さ
瓦自体、結構な重量があるので、建物の構造によっては、耐震性を考慮する必要があるかもしれません。もちろん、 最近の住宅はきちんと計算されて建てられているので、過度に心配する必要はないと思いますが、念のため、建築業者の方に確認しておくと安心かもしれません。最近では、軽量化された防災瓦なども開発されており、そういったものを選ぶのも一つの方法かもしれません。
カバー工法は難しい
将来的に屋根のリフォームをする際、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」という方法がありますが、瓦屋根の場合、その重さからカバー工法が難しい場合があります。もしリフォームのことも視野に入れているのであれば、事前に業者の方に相談しておくことをおすすめします。
積雪荷重
大量の雪が積もると、屋根にかかる重量は相当なものになります。建物の構造によっては、補強が必要になる場合もありますので、地域の積雪量を考慮して、適切な構造設計を行うことが重要です。
まとめ
今回はメリット・デメリットを挙げてきましたが、瓦屋根にはその美しい佇まいはもちろん、住み心地の良さ、そして何よりも、この先何十年と安心して住めるという安心感があります。家の屋根をどうしようか悩んでいる方は、ぜひ一度、瓦屋根も検討してみてはいかがでしょうか?