家の印象をガラリと変える!屋根の形状変更リフォーム!費用相場とともに解説

今回は住まいの印象を大きく左右する「屋根の形状変更リフォーム」について、説明していきたいと思います。「うちの屋根、なんだか古臭いんだよなぁ…」「もっとおしゃれな家にしたい!」そう思っている方は参考にしてみてください。
なぜ屋根の形を変える?リフォームの動機
屋根の形状を変更するリフォームには、様々な理由があります。単に見た目を良くしたいという美意識的な動機はもちろん、以下のような実用的な目的も少なくありません。
雨漏りや老朽化対策
長年住んでいると、どうしても屋根は傷んできます。形状を変えることで、根本的な雨漏り対策になったり、耐久性の高い屋根材に刷新したりすることができます。
断熱性・遮熱性の向上
屋根の形状や構造、使用する材料によって、室内の温度環境が大きく改善されます。夏の暑さ、冬の寒さにお悩みの方にはおすすめです。
耐風性・耐雪性の強化
北海道のような雪国や台風の多い地域では、屋根の形状によって耐風性や耐雪性が大きく変わります。
屋根裏スペースの有効活用
屋根の形状によっては、これまでデッドスペースだった屋根裏を収納スペースや換気スペースとして活用できるようになります。
太陽光発電システムの導入
片流れ屋根など、特定の形状は太陽光パネルの設置に適しています。エネルギー効率を高めたい方には魅力的な選択肢です。
代表的な屋根の形状と特徴をチェック!
それでは、代表的な屋根の形状と、それぞれのメリット・デメリット、そして気になるリフォームの相場を見ていきましょう。
シンプルイズベスト!「切妻屋根(きりづまやね)」
まるで絵本に出てくるような、「本」を伏せたようなシンプルな形状。日本の多くの住宅で採用されており、親しみやすいデザインです。
メリット
構造が単純なため建築コストが比較的安く抑えられます。また雨水が流れやすく、雨漏りのリスクが低めです。妻側(三角形の部分)に窓を設けやすく、採光や換気がしやすいのも特徴です。
デメリット
妻側は直接風雨にさらされやすいです。デザインがやや単調に感じる方もいるかもしれません。
リフォーム相場
他の形状への変更するためには、200万円~500万円以上となることが多いです。
重厚感と安定感が魅力。「寄棟屋根(よせむねやね)」
四つの傾斜面が中央に向かって集まる、どっしりとした印象の屋根です。
メリット
四方から雨風を受け流すため、耐久性が高いのが特徴で、断熱性や遮音性にも優れていると言われています。落ち着いた、風格のある外観になります。
デメリット
傾斜の向きによっては、雨水や雪が特定の場所に集中しやすいです。風の影響を受けやすい場合があります。
リフォーム相場
他の形状への変更する際、構造的な変更を伴う場合200万円~550万円以上となることが多いです。
フラットなデザインが特徴。「陸屋根(ろくやね・りくやね)」
平らな屋根で、屋上として利用できるのが大きな魅力です。
メリット
屋上庭園や物干しスペースなど、プラスαの空間を作り出すことが出来ます。メンテナンスが比較的容易で、自由度の高いデザインも可能です。
デメリット
他の形状に比べて雨漏りのリスクが高いと言われており排水計画が非常に重要になります。また、断熱対策をしっかりと行う必要があります。
リフォーム相場
特に傾斜屋根へ変更する場合は大規模な工事となるため、300万円~となる事が多く、場合によってはそれ以上の費用がかかることもあります。
リフォームを成功させるための重要なポイント
屋根の形状変更リフォームは、決して小さな工事ではありません。成功させるためには、以下の点に注意しましょう。
明確な目的意識を持つ
なぜ屋根の形状を変えたいのか、具体的な理由を明確にすることが大切です。
信頼できる専門業者を選ぶ
実績が豊富で、丁寧な説明をしてくれる業者を選びましょう。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも重要です。
建物の構造をよく理解する
お家の構造によっては、希望する形状に変更できない場合もあります。事前に業者に確認してもらいましょう。
地域の法規制を確認する
屋根の形状や高さに関して、地域ごとに規制がある場合があります。
アフターサービスもチェックする
リフォーム後の保証やメンテナンス体制についても、しっかりと確認しておきましょう。
まとめ
屋根の形状を変えるリフォームは、住まいの外観を一新するだけでなく、機能性や快適性も向上させます。費用は決して安くはありませんが、得られるメリットは大きいのではないでしょうか。屋根のリフォームを検討されている方は、ぜひ今回の情報を参考に、理想の住まいづくりに向けて一歩踏み出してみてください。また、2025年4月から建築基準法の改正により規定が変わっています。屋根の形状変更について具体的なご相談がございましたら、お気軽にご連絡くださいね。