屋根リフォーム費用って実際いくらかかるの?

皆さんのご自宅の屋根、最後にメンテナンスしたのはいつですか?屋根は私たちの大切な家を雨風や紫外線から守ってくれる、まさに縁の下の力持ちです。「まだ大丈夫そうだし…」と思っている方もいるかもしれませんが、長年頑張ってくれている屋根も、年月の経過とともに劣化してしまいます。劣化を放置しておくと、家全体の寿命を縮めてしまう可能性もありますので、そうなる前に適切な時期にリフォームをすることが大切なんです。
屋根の劣化で起こるトラブル
雨漏り
壁や天井にシミができたり、カビが発生したりする原因になります。さらに、建物の構造体を腐食させ、耐震性を低下させる可能性も。
断熱性能の低下
夏の暑さや冬の寒さが直接室内に伝わりやすくなり、エアコンや暖房の使用頻度が増え、光熱費が高くなります。
美観の悪化
屋根の色あせや汚れ、コケの発生などは、家全体の印象を悪くしてしまいます。
資産価値の低下
適切なメンテナンスを行っていない家は、将来的に資産価値が下がる可能性があります。
屋根リフォームの種類と費用相場をチェック!
屋根のリフォームには、大きく分けて3つの方法があります。それぞれの特徴と費用相場を見ていきましょう。
手軽にメンテナンス!「屋根塗装」
屋根の表面を塗料で塗り替えるのが「屋根塗装」です。比較的費用を抑えられ、防水性や遮熱性を回復させる効果が期待できます。
工事内容
高圧洗浄で汚れを落とした後、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。
費用目安 (30坪の住宅の場合)
30万円~100万円程度
ポイント
塗料の種類によって耐久性や機能性が大きく異なります。シリコン塗料、ウレタン塗料、フッ素塗料などがあり、価格もそれぞれ違います。地域の気候に合わせて、耐候性や断熱性、遮熱性などの機能を持つ塗料を選ぶのがおすすめです。
古い屋根にカバー!「屋根カバー工法(重ね葺き)」
既存の屋根材の上に、新しい屋根材を重ねて葺くのが「屋根カバー工法」です。既存の屋根材を撤去する手間や費用がかからないため、葺き替えよりも費用を抑えられる場合があります。
工事内容
既存の屋根材の上に防水シートを敷き、新しい屋根材を取り付けます。
費用目安 (30坪の住宅の場合)
60万円~150万円程度
ポイント
既存の屋根の下地が傷んでいる場合は、カバー工法ではなく葺き替えが必要になることもあります。また、屋根が重くなるため、耐震性に注意が必要です。積雪の多い地域では、雪の重みに耐えられる屋根材を選ぶことが重要になります。
思い切ってリフレッシュ!「屋根葺き替え」
既存の屋根材を全て撤去し、下地を補修した上で、新しい屋根材を葺くのが「屋根葺き替え」です。屋根材の種類を自由に選ぶことができ、下地の傷みも補修できるため、耐久性を向上させることができます。
工事内容
既存の屋根材を撤去し、下地の補修や防水シートの設置を行った後、新しい屋根材を取り付けます。
費用目安 (30坪の住宅の場合)
100万円~200万円程度
ポイント
葺き替えは費用が高くなりますが、屋根を一新できるため、長期的に見るとメリットも大きいです。断熱材を一緒に交換することで、断熱性能を向上させることも可能です。地域の気候に合わせて、最適な屋根材を選ぶことが重要で、例えば、台風の多い地域では耐風性の高い屋根材、日差しの強い地域では遮熱性の高い屋根材などが考えられます。
費用を左右する主な要因とは?
同じような屋根の大きさでも、リフォーム費用が大きく異なることがあります。その主な要因をチェックしておきましょう。
屋根の面積
当然ですが、屋根が広ければ広いほど、使用する材料や工数が増えるため費用は高くなります。
屋根材の種類
新しく使用する屋根材の種類によって、材料費が大きく異なります。例えば、ガルバリウム鋼板は比較的安価ですが、瓦は高価になる傾向があります。
塗料の種類 (塗装の場合)
先ほども触れましたが、塗料のグレードによって価格が大きく変わります。耐久性の高い塗料ほど高価になります。
下地の状態
下地の傷みが激しい場合は、補修費用が別途かかることがあります。
足場の設置
二階建て以上の住宅の場合、安全に作業を行うために足場の設置が必要となり、その費用も加算されます。
既存の屋根材の撤去・処分費用 (葺き替えの場合)
既存の屋根材の種類や量によって費用が変動します。アスベスト含有の場合は、特別な処理が必要になり、費用も高くなります。
業者の技術力や実績
信頼できる業者に依頼することで、高品質な施工が期待できますが、費用がやや高くなる場合もあります。
後悔しない屋根リフォームのために
屋根のリフォームは、決して安い買い物ではありません。後悔しないためには、以下の点に注意しましょう。
複数の業者から見積もりを取る
最低でも3社以上の業者から見積もりを取り、費用だけでなく、工事内容や保証内容を比較検討しましょう。
見積もりの内訳をしっかり確認する
どの項目にどれくらいの費用がかかっているのか、詳細な内訳を確認することが大切です。不明な点は遠慮せずに質問しましょう。
業者の実績や評判を確認する
ホームページや口コミサイトなどで、業者の実績や評判を確認しましょう。実際に工事を行った人の声は参考になります。
保証内容を確認する
工事後の保証期間や保証内容について、しっかりと確認しておきましょう。万が一のトラブルに備えておくことが重要です。
契約内容をしっかり確認する
契約書に記載されている内容を隅々まで確認し、納得した上で契約を結びましょう。
まとめ
屋根のリフォーム費用は、様々な要因によって大きく変動します。ご自身の家の屋根の状態や希望するリフォーム内容に合わせて、最適な方法と費用を見つけることが大切です。
まずは複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することから始めましょう。信頼できる業者とじっくり相談して、安心で快適な住まいを守るための屋根を手に入れてくださいね!