アイランドキッチンって何？特徴とリフォームする際の注意点を解説

2025.06.04

アイランドキッチンとは、キッチンの調理台やシンクの一部、または全部が壁に接しておらず、まるで島（アイランド）のように独立しているスタイルのキッチンのことです。従来のキッチンは、壁に沿って一列に配置されたり（I型）、L字型やU字型に配置されるのが一般的でしたが、アイランドキッチンは、その名の通り空間の中に「島」のように存在します。

そんな多くの人が憧れるアイランドキッチンについて、今回はその魅力とリフォームする際の注意点を解説していきます。

アイランドキッチンの魅力とは？

雑誌やドラマで見かけるおしゃれなアイランドキッチン。壁から独立したその佇まいは、まさに住まいの中心となるシンボルです。「いつかこんなキッチンで料理を楽しみたい」という方もいるのではないでしょうか。では、一体何がそんなに人々を惹きつけるのでしょうか？

解放感あふれる空間デザイン

アイランドキッチンの魅力は何と言っても、開放感！壁に囲まれた従来のキッチンとは異なり、360度どこからもアクセス可能！リビングやダイニングとの間に壁がないことで、空間全体が広々と感じられます。家族や友人とのコミュニケーションも取りやすく、料理をしながら会話を楽しんだり、子供たちの様子を見守ったりできるのは大きなメリットです。

複数人での作業もラクラク

パーティーをするときなど複数人で調理する際の作業性の良さは抜群です。キッチン周りをぐるりと回遊できるため、お互いの動きを邪魔することなくスムーズに作業が進められます。盛り付けを手伝ってもらったり、パン生地を一緒に捏ねたり…楽しみが広がりますよね！

デザイン性の高さ

アイランドキッチンは、そのデザイン性の高さから、住まいの顔となる存在感を放ちます。天板の素材や色、キャビネットのデザイン、照明などを自分好みに選ぶことで、オリジナル空間を演出できます。まるでカフェのような、スタイリッシュなキッチンは、訪れる人を魅了すること間違いなしです。

多彩なレイアウト

アイランドキッチンと一言で言っても、様々なレイアウトがあります。リビング・ダイニングに対して水平に配置するタイプ、L字型に接続するタイプなど、間取りやライフスタイルに合わせて最適な形を選ぶことができます。専門家と相談しながら、自分にとって一番使いやすいレイアウトを見つけるのが大切です。

リフォーム前に知っておきたい、5つの注意点

魅力たっぷりのアイランドキッチンですが、リフォームにはいくつかの注意点があります。夢を形にする前に、しっかりと確認しておきましょう。

注意点①　広さは重要！ゆとりある空間設計

アイランドキッチンを設置するには、ある程度の広さが必要です。キッチン本体だけでなく、周囲に人が通れるだけのスペース（一般的には90cm以上）を確保しないと、かえって動線が悪くなり、使い勝手が悪くなってしまいます。リフォーム前に、現在の間取りで十分なスペースが確保できるか、しっかりと検討する必要があります。場合によっては、間取りの変更も視野に入れる必要があるかもしれません。

注意点②　換気対策は万全に！

壁に接していないアイランドキッチンは、油煙やニオイが広がりやすいというデメリットもあります。そのため、高性能なレンジフードの設置は必須です。換気扇の種類や設置場所、排気経路などを慎重に検討し、快適なキッチン環境を保てるように計画しましょう。最近では、デザイン性の高いスタイリッシュなレンジフードも豊富に揃っていますよ。場合によっては室内換気扇（天井扇）の増設も考慮しましょう。

注意点③　給排水・電気配線工事はプロに相談

シンクやコンロの位置を大きく移動する場合、給排水管や電気配線の移動工事が伴います。これは専門的な知識と技術が必要な工事であり、DIYで行うのは非常に危険です。必ず信頼できる専門業者に依頼し、安全かつ確実な工事を行ってもらいましょう。見積もりをしっかりと確認することも重要です。

注意点④　コンセント計画はしっかりと

意外と見落としがちなのが、コンセントの位置です。調理家電を使う場所、携帯電話を充電する場所など、生活動線を考慮して適切な場所にコンセントを配置する必要があります。後から「ここにコンセントがあれば…」とならないように、事前にしっかりと計画しておきましょう。

注意点⑤　収納計画は「隠す」と「見せる」のバランスが鍵

オープンなデザインのアイランドキッチンは、常に整理整頓されていることが美しさの秘訣です。そのため、収納計画は非常に重要になります。調理鍋や生活感のある食器などは隠れる場所に収納し、お気に入りの食器や雑貨などは見せる収納にするなど、「隠す」と「見せる」のバランスを考えることがおしゃれなアイランドキッチンの鍵になります。