公営団地・市営住宅のトイレリフォーム

2025.02.21

公営団地や市営住宅は自治体や管理組合が所有・運営する「住宅を計画的、集団的に建てた区域」になります。そのためリフォームを行う際は管理者に事前確認が必要になります。また構造的にも交換できるトイレと出来ないトイレがあるため予め業者に相談しながらリフォームを検討した方が良いでしょう。

団地でリフォームする際の前提

公営団地では管理規則や使用規則なども定められていますので、規則に違反しないようにリフォームを考える必要があります。そのため「管理者への事前確認」と「原状回復義務の有無の確認（退去した場合の原状回復）」が必要になってきますので、予め知っておきましょう。

団地でトイレリフォームする際の知っておくべきこと

トイレの排水方式には「壁排水」と「床排水」の2種類があります。

「壁排水」…トイレ内に排水の縦配管が露出しており、配管接続位置が決まっているためリフォーム時の自由度がない。建築コストが抑えられ、団地で採用されることが多い。

「床排水」…床下に配管スペースが設けられている。共有部の縦配管から床下に配管する必要があり建築コストが高くなる。最近のマンションで多く採用されている。

このように団地でリフォームする際は、「壁排水」モデルの便器を選ばざるを得なく、一昔前は選択肢が少なかったです。しかし、最近のトイレは「壁排水」「床排水」両方に対応している場合が多くそこまで気にする必要はありません。

最近では節水型のトイレに交換する方も増えていますが、団地の場合排水管の勾配が緩やかなこともあり、節水型の場合少量の水で流してしまうと排水管が詰まる原因にもなってしまう事があるため注意が必要です。また、団地の場合配管の位置が決まっているため、トイレ自体の位置を変更することは出来ません。予め理解したうえでリフォームを検討しましょう。