洗濯機置き場の移設・増設!洗面所リフォームで押さえておくべきポイント

洗濯機置き場の移設や増設を伴う洗面所のリフォームは、スペースの有効活用や家事動線の改善に大きく貢献します。移設や増設を考える際、快適で機能的な空間にするために押さえておくべきポイントがいくつかあるので見ていきましょう。
水道・排水・給湯の「配管」を確認
洗濯機を動かす上で最も重要になるのが、給排水管と給湯管の移設可否と位置です。
給排水経路の確保
洗濯機には給水と排水が必須です。移設先までスムーズに配管を延長できるか、また排水勾配(水が流れやすくするための傾斜)を確保できるかを確認しましょう。マンションなどの集合住宅では、配管スペースが限られているため、希望の場所へ移せないケースもあります。
給湯(お湯)の有無
お風呂の残り湯を活用したい場合や、温水洗濯に対応させたい場合は、給湯管の引き込みも必要です。既存の給湯管から分岐させるか、新たな配管が必要になります。
防水パンの設置
水漏れ対策として、洗濯機の下には防水パン(洗濯機パン)の設置が必須です。移設先のスペースに合ったサイズの防水パンを選びましょう。戸建の2階設置や集合住宅では必須です。
電源・アース付きコンセントの「電気工事」も忘れずに
洗濯機を安全に使うためには、アース付きのコンセントの設置が不可欠です。
専用コンセントの確保
洗濯機は消費電力が大きいため、他の家電製品と共有せず、専用のコンセントを設けるのが理想的です。
アース工事の確認
万が一の漏電に備え、必ずアース(接地)工事がされているコンセントを設置しましょう。漏電による感電事故を防ぐ上で非常に重要です。
高さと位置
洗濯機のサイズや種類(縦型かドラム式か)に合わせて、コンセントやアース端子の位置も使いやすい高さに調整してもらいましょう。
洗濯機の種類と「サイズ」を事前に確定させる
移設・増設する前に、どの洗濯機を置くのかを決めておくことが大切です。
縦型?ドラム式?
縦型は上開き、ドラム式は前開きのため、それぞれ必要なスペースや扉の開閉方向が異なります。特にドラム式は、扉の開閉スペースや手前に物を置かないゆとりが必要です。
本体サイズと将来性
現在の洗濯機だけでなく、将来買い替える可能性も考慮し、少し大きめのサイズにも対応できるスペースを確保しておくと安心です。奥行きや幅はもちろん、搬入経路の確保も忘れずに。
上部空間の活用
洗濯機ラックや吊り戸棚を設置して収納スペースにする場合は、洗濯機と天井の間の高さも重要になります。
家事動線を意識した「配置計画」が成功の鍵
洗濯機置き場の移設は、家事動線を劇的に改善するチャンスです。
「洗う→干す→しまう」の動線
洗濯機から洗濯物を干す場所(ベランダや室内干しスペース)、そして収納する場所までの動線をできるだけ短く、スムーズに設計しましょう。
脱衣所との兼ね合い
脱いだ服をすぐに洗濯機に入れられるよう、脱衣スペースとの位置関係も重要です。
洗面台とのバランス
洗面台を使用する際にも邪魔にならないか、人がすれ違うスペースがあるかなど、ゆとりを確保できるかを確認しましょう。
周辺の「収納」と「作業スペース」も一緒に考える
洗濯機置き場を移設するだけでなく、周辺の収納や作業スペースもまとめて計画することで、洗面所全体の機能性が向上します。
洗剤・柔軟剤の収納
洗濯機の上や横に、洗剤や柔軟剤を置く棚や収納スペースを設けましょう。
仮置き・仕分けスペース
洗濯物をたたんだり、仕分けしたりするためのカウンターや作業台があると、格段に便利になります。
ランドリーボックスの場所
洗濯物を入れるランドリーボックスの置き場所も、あらかじめ決めておきましょう。
遮音・防振対策で「騒音」に配慮
特に夜間に洗濯機を使用する場合や、寝室が近い場合は、洗濯機の運転音や振動への対策も重要です。
防振マット・防振ゴム
洗濯機の下に敷くことで振動を軽減できます。
壁の遮音対策
必要に応じて、洗濯機置き場の壁に遮音材を入れるなどの対策も検討しましょう。
まとめ
洗濯機置き場の移設・増設は、見た目以上に専門的な知識が必要な工事です。ご自身で判断せずに、必ず複数のリフォーム業者に見積もりと提案を依頼し、納得のいくまで相談することをおすすめします。