洗面ボウルのリフォーム・交換で失敗しないための費用と注意点

洗面所は、一日の始まりと終わりを過ごす大切な場所。毎日の身支度から手洗い、洗濯まで、私たちの生活に密着した空間ですよね。中でも洗面ボウルは、その中心となる存在。「なんだか古くなってきたな…」「もっと使いやすくしたいな…」「おしゃれな洗面所にしたい!」と考えている方はリフォームや交換を検討する絶好のタイミングかもしれません。
しかし、検討している中「費用はどれくらいかかるの?」「どんなことに気をつけたらいいの?」と疑問や不安もたくさん出てくるかと思います。そこで今回は、洗面ボウルのリフォーム・交換で失敗しないための費用相場と、押さえておきたい注意点を解説します。
洗面ボウルの種類と特徴をチェック!
まず、洗面ボウルにはどんな種類があるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。理想の洗面所をイメージしながら読み進めてみてくださいね。
・メリット
継ぎ目がないのでお手入れがとっても楽!デザインや収納機能が豊富なユニットが多く、統一感のある洗面空間を演出できます。
・デメリット
比較的高価になる傾向があります。
ベッセル型(置き型)
洗面ボウルとカウンターが一体になった、最も一般的なタイプです。
カウンターの上に洗面ボウルを「置く」タイプ。まるでホテルやカフェのような、おしゃれな雰囲気を演出できます。
・メリット
デザイン性が非常に高く、個性的な空間を作れます。陶器やガラスなど、素材のバリエーションも豊富です。
・デメリット
ボウルとカウンターの間に隙間ができやすく、お手入れにひと手間かかる場合があります。水栓は別途選ぶ必要があります。
埋め込み型(アンダーカウンター型)
カウンターの下に洗面ボウルを埋め込むタイプです。
・メリット
カウンターと一体感があり、すっきりとした印象に。カウンター上が広く使えるので、物を置くスペースを確保しやすいのも魅力です。ボウル周りの掃除もしやすいですよ。
・デメリット
カウンターの加工が必要なため、工事費用がやや高くなることがあります。
半埋め込み型(オーバーカウンター型)
カウンターに洗面ボウルを半分埋め込むタイプです。
・メリット
埋め込み型とベッセル型の中間のような存在で、デザイン性と機能性の両方を叶えたい方にぴったり。カウンターの奥行きが確保できない場合でも設置しやすいのが特徴です。
・デメリット
ボウルの縁がカウンターより高くなるため、水はねがカウンター上に広がりやすい傾向にあります。特に小さいお子さんがいる家庭では、周囲が濡れやすいかもしれません。また。カウンターの素材やデザインとの相性を考慮する必要があるため、選べるボウルのデザインが限られる場合があります。
壁掛け型(壁付け型)
洗面ボウルを直接壁に取り付ける、スタイリッシュなタイプです。
・メリット
省スペースで設置できるので、狭い洗面所やトイレの手洗いスペースに最適。開放感のある空間を演出できます。
・デメリット
配管が露出する場合があるので、見た目を考慮する必要があります。
洗面ボウル交換・リフォームの費用相場
一番気になるのが費用ではないでしょうか。洗面ボウル単体で交換するか、キャビネットや水栓も一体になった洗面化粧台ユニットごと交換するかによって、費用は大きく変わりますので参考程度にご覧ください。
洗面化粧台ユニットを丸ごと交換する場合イフスタイルの変化
洗面ボウルだけでなく、ミラーキャビネットや下部収納なども含めて一式交換するケースです。
洗面ボウル本体価格の目安
洗面台リフォームを成功させるためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
・普及価格帯(幅600~750mm)
シンプルな機能で、必要最低限が揃ったタイプになります。5万円~20万円程度が目安です。
・中価格帯(幅750~900mm)
三面鏡や曇り止めヒーター、節水機能など、機能性が充実しています。デザインの選択肢
も増えます。15万円~40万円程度が目安です。
・高価格帯(幅900mm~)
ホテルライクなデザイン、ハイスペックなシャワー水栓、大容量収納など、こだわりを詰め込んだタイプになります。30万円~100万円以上が目安です。
工事費の目安的に合わせた洗面台を選ぶ
・既存洗面台の撤去・処分費用 1万円~3万円
・新しい洗面台の設置費用 3万円~8万円(配管・電気工事含む)
総額
合計工事費で4万円~11万円程度となり、洗面化粧台ユニット交換の総費用目安は9万円~110万円以上程度が目安となります。
洗面ボウル単体で交換する場合(既存カウンター活用など)
すでにカウンターがあって、洗面ボウルと水栓だけを交換したい場合に当てはまります。
洗面ボウル本体価格の目安
・普及品 1万円~5万円
・デザイン性重視・海外製品など 5万円~20万円以上
水栓金具本体価格の目安
・一般的な水栓 1万円~5万円
・デザイン水栓・自動水栓など 3万円~15万円以上
工事費の目安
・既存ボウル・水栓の撤去・処分費用 1万円~2万円
・新しいボウル・水栓の設置費用 2万円~5万円(配管接続含む)
・カウンターの加工費用(埋め込み型など、必要な場合) 1万円~3万円
総額
合計工事費で3万円~10万円程度となり、洗面化粧台ユニット交換の総費用目安は5万円~45万円以上程度が目安となります。
その他の費用も忘れずに!
壁紙・床材の張り替え
洗面台を新しくするなら、床や壁もきれいにすると統一感が出てグッと素敵な空間になります。数万円~10万円程度が目安です。
照明計画を考える
洗面所は顔を明るく照らすことが重要です。手元が影にならないよう、適切な位置に明るい照明を設置しましょう。
オプション工事
コンセント増設、照明の交換、収納棚の設置など、内容によって数千円~数万円の追加費用がかかる場合があります。
洗面ボウル交換・リフォームで失敗しないための注意点
工事をスムーズに進めるための注意点もたくさんあります。後悔しないためにも、しっかりチェックしておきましょう!
設置スペースは大丈夫?サイズ確認が重要!
幅・奥行き・高さ
今使っている洗面台のサイズを正確に測り、新しい洗面台がきちんと収まるか確認しましょう。特に、洗面所のドアの開閉や、隣にある洗濯機などとの干渉がないか要チェックです。
搬入経路
新しい洗面台が、玄関や廊下、階段を通って洗面所まで無事に運べるかも確認が必要です。もし大型のユニットを選んだ場合、搬入経路が狭いと追加料金が発生したり、そもそも搬入できなかったりするケースも!
給排水の位置と状況は?
給水管・排水管の位置
既存の給排水管の位置と、新しい洗面台の接続口が合うか確認が必要です。大きく位置を変える場合は、配管工事の費用が追加になります。
止水栓の有無と状態
洗面台の下にある止水栓が、ちゃんと機能するか事前に見ておきましょう。古い洗面台だと、止水栓が固まって動かなかったり、錆びていたりすることもあります。
排水方式
洗面台の排水が「壁から出ている(壁排水)」のか、「床から出ている(床排水)」のかも確認してください。新しい洗面台も同じ排水方式であるか、もしくは対応可能かを確認する必要があります。
電気配線とコンセントもチェック!
コンセントの位置と数
ドライヤーや電動歯ブラシ、シェーバーなど、洗面所で使う家電は意外と多いもの。コンセントの数や位置が足りているか、使いやすいかを確認しましょう。必要なら増設も検討しましょう。
照明
洗面台の照明が暗かったり、古くなっていたりするなら、同時に交換を検討するのがおすすめです。LED照明にすると、電気代の節約にもなります。
収納は足りる?ライフスタイルに合わせよう
洗面化粧台には、ミラーキャビネットや下部キャビネットなど、さまざまな収納が付いています。現在の収納量で足りているか、将来的に物が増える可能性はないかなどを考慮し、ご自身のライフスタイルに合った収納量の洗面台を選びましょう。引き出しタイプか観音開きタイプかなど、収納の形式も使い勝手に大きく影響します。
信頼できる業者選びが成功のカギ!
複数社から見積もりを取る
最低でも3社程度の業者から見積もりを取り、費用だけでなく、工事内容、保証、アフターサービスなども比較検討しましょう。
見積もりの内訳を確認する
本体価格、工事費(撤去費、設置費、配管・電気工事費など)、諸経費、オプション費用など、詳細な内訳が記載されているか、しっかり確認してください。不明な点は遠慮なく質問し、納得した上で契約することが大切です。
実績と評判をチェック
リフォーム業者のウェブサイトや口コミサイトなどで、過去の実績や利用者の評判を確認しましょう。水回り工事の経験が豊富な業者を選ぶと安心です。
現地調査の重要性
見積もりを依頼する際は、必ず現地調査をしてもらいましょう。現状を正確に把握してもらうことで、後から「こんなはずじゃなかった…」という追加費用やトラブルを避けることができます。
保証内容の確認
製品保証、工事保証など、どんな保証が受けられるのか、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
まとめ
洗面ボウルのリフォーム・交換は、費用だけでなく、設置スペースや給排水、電気配線など、様々な点を事前に確認しておくことが大切です。信頼できる業者を見つけ、しっかりと打ち合わせを重ねることで、きっとあなたの理想の洗面空間が手に入るはずです。
もし気になることや、もっと詳しく知りたいことがあれば、いつでもご相談ください!