車いすでも使いやすいトイレを考えるポイント6選!介護保険についても解説

将来を見据えてバリアフリーにしたい、足腰が弱くなって車いす生活になった、家族が高齢になってきたのでリフォームを考えているなど、お考えの方は多いのではないでしょうか。そんなとき、「トイレ」のリフォームは重要になってきます。
特にご家庭のトイレは車いすを入る前提で考えられていないため、上のような状況になったら、リフォームを考えるべきです。トイレが不便だと生活に支障をきたし、ストレスも溜まってきます。
本記事では、自宅のトイレを車椅子でも使いやすくリフォームする際に考えるポイントを6つに絞って解説します。介護保険についても触れていきますので参考にしてみてください。
自宅のトイレを車椅子でも使いやすくリフォームする際考えるポイント
ポイント① 広さを考える
ご家庭のトイレは通常畳0.75帖~1帖程度です。そのためリフォーム無しに車いすの方が使用するのは難しいスペースとなっています。車椅子でも利用できるようにするには、幅は最低でも90cm以上奥行きは160cm以上の確保が必要です。介助が必要になる場合はもっと余裕をもったスペースを確保した方が良いでしょう。幅160㎝、奥行き160㎝が目安となりますので参考にしてみてください。
家族の写真やカレンダーがある
家族のお写真を置く方は余り多くないかもしれませんが、カレンダーを置かれている方はいるのではないでしょうか?カレンダー=計画とも言え、トイレの悪い気が計画を実行するのに悪影響を与えてしまうかもしれません。注意しましょう。
ポイント② ドアの開き方を考える
車椅子の場合、開き戸だと車椅子を後退させながら扉を開く必要があるため、非常に利用しづらく後ろ側にもスペースがないといけません。うち開きの場合も同様でスペースの確保が必要になるうえ、内側だと利用者が中で具合が悪くなった際、転倒してドアにもたれかかってしまった際、外側から開けるのが困難になります。そのため開き戸のご家庭は引き戸に変更してすることをおすすめします。開口幅は80㎝場がおすすめです。
ポイント③ 手すりの設置を考える
便座までの移動、衣類の着脱をする際手すりは重要になってきます。手すりは「L字手すり」「縦手すり」「横手すり」などがあり可動式の手すりもあります。ご自宅のトイレの状況、介助者のスペース確保などを考慮しながら、リフォーム業者に相談してみましょう。
ポイント④ 床材を考える
車椅子生活の方は、転倒のリスクが高いです。車椅子から便座に移動する際また車いすに戻る際、転倒・転落する事故は珍しくないため、滑りにくい床材へ変更しましょう。また、足腰が悪いと思うような行動が出来ず、意図せず床を汚してしまう事も考えられます。汚れにくく掃除しやすい床材(クッションフロア等)にすることも検討してみてください。
ポイント⑤ 洗浄レバーや洗浄ボタンの位置を考える
足腰が悪いと、上半身や腕の動きにも影響してくる可能性があります。そのため、洗浄レバーや洗浄ボタンは手の届きやすい場所に設置しましょう。リモコンタイプを設置するのもおすすめです。
ポイント⑥ ペーパーホルダーを考える
トイレットペーパーが切れた場合、取り替える必要がありますが車いす生活の方は立ち上がるのが一苦労です。そのため、2連のペーパーホルダーにするか、ストックを置けるスペースを確保した方が良いでしょう。取付位置も要注意です。
そのほか、大型リフォームが可能な場合は「寝室の近くにトイレを設置する」「トイレ内に手洗い場を設ける」「段差をなくす」「通路の幅を広げる」などのリフォームも検討してみてください。
自宅のトイレをバリアフリー化するときは介護保険の利用を検討するべき
「要支援」「要介護」と介護認定されている方がいるご家庭は介護保険を利用できる場合があります。一般的な届け出先や届け出方法は以下になります。
ケアマネージャーに相談する
ケアマネージャーの作成する「理由書」が必須になります。
リフォーム業者に相談する
図面や見積もりも必須になる他、そもそもご希望のリフォームが出来るのか事前に確認した方が良いでしょう。
最寄りの市区町村で申請を行う
申請には様々な資料が必要です。手順通りに用意できれば良いのですが、難しい場合先に補助金を利用したリフォームを得意とするリフォーム業者や市区町村の窓口に問い合わせた方が良いかもしれません。一般的に必要な書類は以下のような内容になります。
札幌市の場合
【改修前の事前申請】
<ケアマネが用意>
居宅介護(介護予防)住宅改修費支給申請書
住宅改修を必要とする理由書
住宅所有者の承諾書
<リフォーム業者が用意>
見積書及び内訳書(着工予定日を記載すること)
改修前の写真(日付入り)※撮影年月日が必須
改修予定の状況がわかるもの
【改修後の事後申請】
<リフォーム業者が用意>
領収証
工事費内訳書
改修後の写真(日付入り)
※諸条件がありますので、詳しくは窓口にお問い合わせください
まとめ
車椅子で利用しやすいトイレのリフォームには、ケアマネージャーやリフォーム業者など専門的な知識や技術が必要です。また介助者や車いすを利用するご本人にも確認しながら進めることが必須になってきます。弊社では補助金を利用したリフォームも得意としておりますので、気になること心配事がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。